あいのうた
医師の牧野(岸田今日子)はもう先が長くない片岡(玉置浩二)に入院を勧めるが、しかし片岡はもうすぐ自分の子供たちと過ごすクリスマスが近いことを理由に入院を断る。牧野もそれには反対しなかった。診察室の外で片岡を待っていた子供たちと洋子(菅野美穂)らは片岡が入院せず一緒にクリスマスが過ごせることに大喜びする。
しかし洋子らは皆、もう片岡の命が後わずかであることを知っていた。その夜、片岡は洋子にクリスマスが終わったらこの家を出て行ってくれと告げる。断る洋子だが、それは片岡が自分が死んだ後、子供たちの面倒を洋子に全て押し付けることになることを危惧しての言葉であることを洋子は察知していた。そのことを翌日、房子(和久井映見)に話す洋子。
その夜のクリスマス・ホームパーティは柳沼(成宮寛貴)や房子や飯塚(小日向文世)らも集まって楽しく開かれた。それぞれがプレゼントを渡し合い、子供たちは手品を披露した。だがその時、娘の亜希(山内菜々)が暗い顔をしながら、まだうまく手品ができないことを告白し、来年はもっとうまくなるからと話す。しかし父である片岡は、来年のクリスマスにはもうこの場にはいられないだろうことをそこに集まった面々はそれぞれに思う。
そしてなんとか手品を披露した亜希と子供たちは父・片岡と抱き合うのだった。パーティが終わり片岡は寝入った子供たちの部屋へクリスマスプレゼントを置きに行くが、そこには子供たちのサンタへの手紙があり、「プレゼントはいらないのでお父さんをいつまでもこの家にいさせてください」と書かれていた。洋子はサマードレスを片岡にプレゼントされ、夏にこれを着た洋子が見たい、という片岡からの儚いメッセージを受け取る。
その後、一人教会にやってきた洋子は亡き母に向かって、自分を母が愛してくれなかったことを恨んできたけど、でも私は今愛を知って幸せになれた、生んでくれてありがとうと告げる。そこに片岡が現れ、ふたりは手を繋いで一緒に帰ろうとする。外は美しいクリスマスの雪景色になっていた。その後、柳沼はももこ(佐藤寛子)の気持ちに応えお礼を言い、飯塚は房子に告白するがもう少し待ってくれと告げられる。余命幾ばくもない片岡と子供たちと今日も笑顔で幸せに過ごす洋子。一度は自殺しようと思った自分がこのような愛に包まれた幸せな今を生きていることに洋子は奇跡を思った。
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